撮る人
カメラは過ぎ去ってゆく現在を、過去の現象として残すことができる装置です。その意味で写真は、存在しえない過去をイメージとして存在化させることであると言えます。写真を撮り続ける写真家は過去の断片を収集しているともいえるかもしれません。
本展は写真家が写真を撮ることで残そうとしたモノ・コトを通して、「撮る人」の想いを浮き彫りにすることを試みる展覧会です。そこには写真を「撮る人」が共通して持つ過去に対するノスタルジックな感情が宿っているのかもしれません。
小型カメラでのスナップショットを得意とし、人間の息づかいやさりげない日常の場面を、自然でストレートなまなざしによって撮影した木村伊兵衛、幼い頃ソウルに移り住んだ経験が原動力となり、見る者に「故郷」を思い起こさせるような風景を記録し続けてきた朱明徳などのほか、ライフワークとして日の出やキジなどの写真を撮り続ける高浜市内在住の写真家神谷浩造の作品を紹介します。
会期 | 2017年2月18日(土) 〜 4月9日(日) |
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主催 | 高浜市やきものの里かわら美術館 |
観覧時間 | 午前10時から午後5時まで(観覧券の販売は午後4時30分まで) |
観覧料 | 高校生以上200円(160円)、中学生以下無料 *( )内は20名以上の団体料金、または高浜市内居住者 |
休館日 | 月曜日、火曜日、3月22日(水) *ただし、3月20日(月・祝)は開館 |