開館20周年記念特別企画展 館蔵名品展-古瓦-

館蔵名品展-古瓦- | 企画展
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単弁蓮華文軒丸瓦 奈良・山村廃寺出土 白鳳時代(7世紀)
獅子文留蓋瓦 文久3年(1863) 永坂杢兵衛

 高浜市やきものの里かわら美術館は、平成7年(1995)10月7日、三州瓦の中心的生産地である愛知県高浜市に、日本で唯一の「かわら」をテーマにした美術館として誕生しました。以来、瓦をはじめ、やきもの、絵本や絵画、地域の歴史やさまざまなサブカルチャーから、福祉や平和に関するものまで、さまざまな展覧会を開催するほか、陶芸創作室を設置して市民の芸術文化活動の拠点として幅広い活動を行ってまいりました。そして平成27年度の今年、めでたく開館20周年を迎えるはこびとなりました。
 こうした活動とともに、かわら美術館では高浜そして日本の瓦文化を広く市民の方々に理解していただくための実物資料として、日本や世界の瓦ややきもの、それらに関連する美術作品を数多く収集、所蔵してまいりました。この中には館独自の収集品のほか、多くの市民の方からご寄贈いただいた貴重な作品・資料も含まれています。多くの方々のご協力により、現在、かわら美術館のコレクションは総数2,000点を超え、国内屈指の瓦関連コレクションとなっています。
 開館20周年を迎えるにあたり、このかわら美術館のコレクションの中から名品・優品をえりすぐり、かわら美術館「館蔵名品展」として、前期(古瓦)・後期(美術作品)の二回に分けて広く皆様にご覧いただくことといたしました。
 前期は、かわら美術館のメインの収蔵品である「瓦」を中心にご紹介いたします。東アジア最古の瓦である紀元前11世紀、中国・西周時代の瓦から、朝鮮半島をへて、飛鳥時代から近代日本の瓦まで、瓦の歴史を通史的に語り得る貴重な、そして美術品としても価値の高いコレクションが、ここにあります。瓦で作られた「塼仏」や「瓦経」など仏教美術の名品も含め、他館ではなかなか見られない貴重な品々が一堂に会します。
 なお、本展覧会は開館20周年の記念として、前期(古瓦)を観覧無料とさせていただきます。高浜の誇りのひとつ、かわら美術館の貴重なコレクションを、この機会にぜひご鑑賞ください。

【展示構成】
 1. 名品選(1) 東アジアの瓦(中国・朝鮮半島)-瓦の誕生と発展-
 2. 名品選(2)  日本の瓦-瓦文化の神髄-
 3. 仏教美術の名品 塼仏・瓦経
 4. 世界各地の瓦(ヨーロッパ、東南アジア、南米など)

※後期-美術作品-は12月12日(土)~1月11日(月・祝)の開催です

会期 2015年11月14日(土) 〜 12月6日(日)
主催 高浜市やきものの里かわら美術館
観覧時間 午前9時から午後5時まで
観覧料 無料(常設展も合わせてご覧いただけます)
休館日 月曜日(11月23日は開館)、11月24日(火)