愛知県陶磁器試験場設立70周年記念 日根野作三と陶磁器試験場のモダンデザイン展
日根野作三は、戦後日本を代表する陶磁器デザイナーで、明治40年(1907)、現在の三重県伊賀市に生まれました。昭和2年(1927)東京高等工芸学校を卒業後、陶磁器デザイナーとして本格的な活動を始めた日根野は、京都の国立陶磁器試験所などを経て、戦後はフリーのデザイナーとして活躍を始めます。京都、信楽、瀬戸、美濃、常滑など多くの陶磁器産地でデザイン指導を行うなど、昭和59年(1984)に亡くなるまで、陶磁器デザインの先駆者として大きな足跡を残しました。民芸運動の立役者であり人間国宝となった濱田庄司は「日本の陶磁器デザインの80%は日根野氏がつくられた」と賞賛の言葉をおくっています。
本展示は、今回新たに発見された、日根野が戦後まもなく愛知県陶磁器試験場(現あいち産業科学技術総合センター常滑窯業技術センター、三河窯業試験場)において制作した2冊の陶磁器図案集と、それを基に同試験場の職員らが制作した試作品36点を、初公開するものです。これらの作品は、昭和16年(1941)の設立後、愛知の陶磁器産業界において常に材料、技術、デザイン開発をリードしてきた愛知県陶磁器試験場と、革新的デザイナー日根野作三のコラボレーションによって生み出されたものです。
会場では、最新の造形機器によるデザイン開発プロセスのご紹介も併せておこないます。斬新な日根野作三のクラフトデザインと、試験場の技術の融合をお楽しみ下さい。
会期 | 2013年1月2日(水) 〜 1月27日(日) |
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主催 | 高浜市やきものの里かわら美術館、愛知県 |
後援 | 高浜市、碧南市、高浜市教育委員会、高浜市観光協会、NHKプラネット中部 |
協力 | 三河陶器協同組合、三州瓦工業協同組合、三河窯業試験場運営協議会 |
観覧時間 | 午前9時から午後5時まで(観覧券の販売は午後4時30分まで) |
観覧料 | 高校生以上200円(160円)、中学生以下無料 ※( )内は高浜市内居住者および20名以上の団体料金 ※ 75歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方ほか、割引あり ※ 同時開催企画展「新春の瓦展」との共通観覧券 |
休館日 | 月曜日(1月14日は開館)、1月15日(火) |