馬、たてまつる -埴輪からおまんと、競馬まで-

馬、たてまつる | 特別展
馬、たてまつる | 特別展

f字形鏡板付轡 名古屋市・大須二子山古墳出土 古墳時代(6世紀前期) 南山大学人類学博物館蔵 名古屋市指定有形文化財
平家物語図屏風(右隻 前期展示:7月18日~8月12日) 江戸時代 馬の博物館蔵 ※後期は義経記図屏風を展示予定

 高浜市や知多郡東浦町をはじめとする知多湾沿岸地域には、「おまんと」と呼ばれる馬の祭礼があります。丸太を組んだ柵で囲った円形馬場の中で、若者たちが走る馬に飛びつき、人馬一体となって駆けていく祭礼です。
 高浜市制45周年を迎える今年、この「おまんと」にちなんで、「馬」をテーマにした展覧会を開催します。
 日本に馬がやってきたのは、今から1600年ほど前の古墳時代のことと考えられています。乗馬の風習や飼育の技術も伝わり、馬具を装備した姿は、古墳に設置された馬形埴輪に見ることができます。以降現代まで、馬は通信、輸送、農耕、軍用など様々な形で人と深く関わりました。また、神聖な動物として神社に奉納されるなど、信仰の面においても、現在まで重要な存在であり続けています。
 本展覧会では、馬形埴輪や古墳から出土したきらびやかな馬具、源平の騎馬武者が描かれた屏風、第36回有馬記念優勝馬「ダイユウサク号」を育てた高浜市出身の騎手・調教師内藤繁春さん関係資料など、150点以上を展示します。
 人と神を結び、人をより広い世界へと導き、人を助け、時には人の夢を乗せて走るなど、人と豊かなかかわりを持ち続けてきた馬を愛でていただく機会となれば幸いです。

※作品保護のため、会期中に一部作品および場面の展示替えを行います。

会期 2015年7月18日(土) 〜 9月6日(日)
主催 高浜市やきものの里かわら美術館、朝日新聞社
後援 愛知県教育委員会、高浜市、高浜市教育委員会、高浜市観光協会、NHKプラネット中部、名古屋鉄道株式会社
観覧時間 午前9時~午後5時
観覧料 高校生以上600円(480円)、中学生以下無料
 ※ ( )内は前売り、高浜市内居住者および20名以上の団体料金
 ※ 75歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方ほか、割引あり
 ※ 観覧券は当館のほか刈谷市美術館(前売りのみ)、チケットぴあ、サークルKサンクス、
 セブン-イレブンでも販売【Pコード:766-870】(7月17日(金)まで前売り料金、会期中は当日料金)
休館日 月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)